2025/12/28 07:11
先日つくって完成したバッグ
ジャガーのペイントが入ったやつ
元々はSUNという四角いトートをベースにペイントしたものがあって、
今回のやつはそれを見てバケツ型のAquaというモデルで作ってほしいというオーダーでした。

正面からちょっと外して作ってほしいって事で位置を少し横に。

それ以外は基本おまかせってことだったので、自由にやらせてもらいました。

外側はジャガーがインパクト十分だったので、それ以外手を加えず、内側のポケットのところでちょいと遊んじゃおかなと思って、今回は刺繍を入れてみました。
刺繍の文字はいろんなスペシャル版の中でも一番手間がかかる作業なんですが、今回はそれがいいなと思ったので思い切ってやってみました。


ネタバレしない程度にあらすじを話すと、
倍賞千恵子さんが、キムタク演じるタクシー運転手と一緒に
浅草→葉山までの道のりを走りながら、今までの人生を振り返っていく物語です。
まだ映画館でやってるかな?良かったら是非。
ここで話を戻しますと、この映画のポスター右上に書いてあったコピーを見てちょいびっくり。
生きてきた道と
生きていく道を、
ふたりで走る。
この書体の良さやコピーの完成度には違いがあるとして
言わんとするニュアンスは近いものを感じました。
このバッグをオーダーしてくれた方と直接お話しして、その上で制作したんですが、
その時に話してくれた話とその方自身の雰囲気を感じてみたら、この刺繍の言葉が浮かんでそれを縫ってみました。

その方が話してくれて納得だったのが、
「地味な格好してるとそのまんまおばあちゃんになっちゃうでしょ。」って
そのメタ視点さすが!
実際、シンプルめなものを持った時よりジャガーペイントのものを合わせた時の方が断然似合っておりました。
思い切って大胆にしたペイントがそんなところにもニーズがあるんだなと思いました。
今あるものを感じて味わう
ってことの大事さは年齢関係なくあると思うので、今回の製作の過程であらためて学ばせてもらったような。
そんなわけで不思議なシンクロがあったので嬉しくて書いてみました。
おしまい。