2025/06/19 19:09
革のリュックについてブログにてお伝えします。
動画もいいけど、写真と文章の方がより細かく伝えれることもあるので記しますね。
まず、名前が決まりました....!
「Auric」
オーリック
”黄金の〜”
という意味があります。
詳しくはまた最後の方でお伝えするとして、
名はAuric。
それでは紹介スタート!
こちらです〜
この感じ、とても好きな仕上がりになりました。
まず一番大事だったのは、有機的でどこか自然物のようなリュックであること。
リュックといえばスポーティだったり、機能的だったりが先行するアイテムですが、きっとみんなが求めているのはそこじゃないかなと。(自分含め)
使いやすいリュックはやはり世の中に沢山あると思うから、そうじゃない、いいニュアンスを持ったリュックをどうにか作り出せないか。それをここ何年も考えてきました。
でも使いやすさも併せてもてたら最高だよね。
ってことで、
それがやっと納得いく形になって生まれてくれてとっても嬉しい気持ちです。

革のつるりん具合がなんともいいです。
極力縫い糸や革の断面を見せずに、革の表面が出るデザインにしたいと思った結果このようになりました。
口をファスナーで締めて、それを右側へ持っていく作り。
左右対称のデザインも好きなんですが、
今回みたいなアシンメトリーな仕上がりもなんともいいです。
逆にこの感じが左右のバランスをとってくれているような気がします。

横からのビューもいい感じ。
丸みとシャープさのどちらの良さも出せたらいいなと思って微調整しました。

こちらサイドにはポケット。
リュックを背負ってる時にでも開けれるように低めに設置。革紐を少し長めにして引っ張りやすいように。
ポケットは内側から豚革を縫い付けています。
そのポケットの形を石ころのようにあえてラフな線にしました。
ファスナー部分は程よく隠れてくれるように。
今回使ってるファスナーはYKKの最高級ラインのエクセラ。さらにそこに本物の金が使われている本金メッキのものを使いました。
隠れるように作ってるけど、ちょい見えした時にキラッとする感じが好きでこの素材にしました。

こちらサイドは逆に余計な装飾は全て省いてつるーんと。
どっちの側面も個性があっていい感じ。

また逆サイドの方に戻りますが、ここに定番のあみあみの紐を使ったのが、今回のデザインの中でもとてもうまくいったことのひとつ。
右に折りたたんだボディーをどうやって留めるかを考えた時に、割とすぐに思い浮かんだこの紐を使うアイディア。
試しにやってみたらほんとにいい雰囲気で馴染んでくれました。
この紐が好きだと言ってくれる人もたくさんいらっしゃって、僕もとっても同感です。
革を一度織り込んでから編み上げてるこの紐の名前は「無双四つ編み」
なんともいかつい名前。
編み込んでいる事で丈夫さもそうなんだけど、民族ぽさというかプリミティブな雰囲気をプラスしてくれる。
シャープだけど、どこか有機的にしたいという全体のイメージに、いい具合に自然の要素をプラスしてくれてると思います。
また、定番のラインナップの要素をこのリュックにも取り入れたいなと思ってたことも、この紐のおかげで実現したかなと思います。
紐の先には短い取っ手も。
これによって格段に引っ張りやすくなってます。

ショルダーは程よい幅で。
ここも他のバッグのように革を両側からくるっとする作りで、いいカーブがでます。

下のバックル部分に向けて細くなるつくり。
接続部分は手縫いしてあるので頑丈です。
バックルは僕な好きな形の真鍮製のもの。
小さめにしてゴツくなりすぎないように。
いろんな接続方法を試してきたけど、やはりベルトのようなバックルが使いやすく頑丈かなと思います。

上部はこのような仕上がり。
ファスナー横の革を折り曲げてから縫う事で、ぬるっと感出てます。
ファスナーも同じく本金メッキのエクセラ。
ある意味顔の正面なので大事なところです。

この持ち手部分も意外と使う頻度が多いように思います。電車だったり、少しかしこまった場面など。

背中サイド。
ここに最後にカスタムして取り付けた内ポケットのステッチが出てきます。
使いやすさのために内側にポケットを追加したんですが、外側もいい雰囲気にしたいと思って、手縫いのなみ縫いに。
こうする事で、糸の間に革が来てくれるので、擦れづらく頑丈かつやっぱりかわいいですね手縫感あって。

シンプルつるっとも好きだったけど、この感じもいいです。

底鋲×5つ
下からチラッと見える底鋲も高級感をだしてくれてます。
そしてなんやかんや地べたに置く事あるかと思うので、ダメージを軽減してくれます。
ここはシルバーやブラックにも変更可能です。
注文の際に備考欄にお書きください。

内側の様子。
先ほど説明した手縫いのポケットがひとつ。
そしてその下に大きなポケットがひとつ。
大きなポケットの素材は豚革です。
豚革にした理由は軽さと柔らかさのためです。
色は中で探しやすいようにヌメにしました。

サイズ感や容量の目安として。
MacBook Air 13inchに対してこのように。
(30.41cm×21.5cm)

うまく容量をお伝えできなくて申し訳ないんですが、このように余裕を持って入ります。

上のポケットのところはこのくらいのサイズ感。
iPhone15の横向き
(14.46cm×7.16cm)

縦に。
イヤホンやスマートフォン、コインケースなど小さめの小物を上のポケットに。
それよりも大きいポーチやデジカメなんかは下のポケットに収納すると良いかなと思います。
外にあるポケットにはすぐ取り出したいようなものを。
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全体の説明はここまでで、あとは気になるであろうポイントをお伝えします。
◽︎重さ
約1.15kg
手で持った感覚だと少し重く感じるかもしれませんが、体で背負うと分散されるので軽めに感じるかなと思います。
◽︎素材
イタリア産牛革のニューヨークというレザーを使っています。
染料仕上げの革なので経年変化を上品にしてくれる革になります。
色移りの可能性がありますので、濡れた状態での使用にお気をつけください。
あくまで個人的な使用感なのですが、使っていくと色移りがかなりおさまってくるので心配なのは初めのうちかなと思います。
実験的に1年ほど使った同じ素材のバッグを濡らした布で少し強めに擦ってみても黒の色移りはありませんでした。
※それでも気になる方もいらっしゃると思うので、色移り防止用と水への耐久性からドイツシュリンクという革を使った特別版も用意する予定です。
◽︎価格
¥165,000(税込)
リュックというものの性質上パーツの量が多かったりと、作り込みが多いので比較的高級になりました。
しっかりと作ったいいものがご希望の方に選んでもらえたら嬉しいです。
使用と共に修理が必要になった時には基本的に無料で対応しています。
そこ含め、長く使って楽しんでもらえたらという思いです。
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最後にリュックの名前の「Auric」に込めたテーマについて。
人生そのものがいい旅のようであり、それを共にするリュックになってくれたらいいなと思いました。
「いい旅」「いい人生」は、自分にとって”黄金のようなもの”というイメージが浮かんできます。
そこから着想を得て、「Auric (=黄金の、光に満ちた」という名前をつけました。
物理的な豊かさだけじゃなく、内的な素晴らしいものを得ていく旅ような、そんな事も含めて意味を込めました。
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ここまで読んで頂きありがとうございます。
商品理解の助けになれば嬉しいです。
他に何か気になるところがあればInstagramのDMかオンラインショップのお問い合わせなどでお気軽に質問ください。
今のところオンライン限定での販売を予定しております。
※販売スタートは6/20 19:00〜
直接見てご検討してもらう機会は、今後またつくっていく予定です。
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おまけとして、サンプルで作ってほぼ同じ形状のリュックの着画を参考に載せておきますね!
(柔らかい豚革を使っているのでフォルムに違いがあると思いますが、サイズ感など参考に使ってください)








以上、ありがとうございました!
藤咲